BIOTEC
タイ国立遺伝子生命工学研究センター (BIOTEC) は1983年に設立されました。主な任務は、重要な基礎科学技術開発のための研究、国家の問題解決ニーズに応える研究開発を行い、そうした研究開発の成果を利用者が事業化ならびに地域社会の開発や公共利益に利用できるよう結び付け、推進することにあります。国の持続可能な社会経済発展に、バイオテクノロジーの知識と利点を活用することを目指しています。
BIOTECでは、ゲノム機能技術や微生物バイオテクノロジー、農業バイオテクノロジーなどの基礎科学技術の強化をはじめ、以下の様々な応用研究を行っています。
食品・農業分野
生産性、生産・加工効率向上のためにバイオテクノロジーを活用し、付加価値を生み出すことに重点的に取り組んでいます。中でも食品・動植物産業、および経済的に重要な、米、キャッサバ、ゴムの木、油ヤシ、ブラックタイガーエビ、牛などの産業を重視しています。
医療・健康分野
マラリア、インフルエンザ、鳥インフルエンザなど重要な新興疾患や、重要かつ国家的問題である頻発疾患の問題解決のための研究開発を重視し、分子生物学レベルでのバイオテクノロジー研究開発を目指しています。また、サラセミアなど遺伝学的慢性疾患の予見や予防、治療を目的としたバイオインフォマティクスの開発を行っています。
生物資源分野
調査、サンプル採取、分離・純粋培養、保存、培養工程の開発など関連・統合型微生物資源の研究に重点的に取り組み、生物資源有効成分の生産における微生物の能力と可能性を高め、新薬開発、農薬や様々な産業への応用を目指しています。また、生物資源と微生物資源管理のためのシステム開発とガイドライン制定に向け、バイオテクノロジー関連法の研究も行っています。
エネルギー・環境分野
水・エネルギー資源の利用による喪失削減のための産業プラントの生産工程向上研究など、環境問題解決を目指し、復旧対策の研究開発に重点的に取り組んでいます。また、バイオテクノロジーの研究開発を行い、キャッサバの皮や搾りかすなど食品産業・農産物加工業廃棄物によるバイオガス生産の工学的設計、バイオガス生産効率化に適した微生物選定技術の開発、産業レベルで実用可能な製作・生産工程の設計開発、バイオマスをエネルギーや価値ある化学物質に変える酵素の開発も行っています。
お問い合わせ
電話 (+66)2-564-6700
Fax (+66)2-564-6701
ウェブサイト : www.biotec.or.th